本邦では、メタボリックシンドロームの患者数増加に伴い、非アルコール性脂肪肝炎の患者数が増大している。肝星細胞の遊離コレステロール蓄積は、TLR4シグナルの増大を介して、肝星細胞のTGFβに対する感受性を増大させるが、我々は細胞内コレステロール代謝関連遺伝子であるAcetyl-Coenzyme A acetyltransferase 1の欠損が、肝臓線維化病態を増悪させることを明らかにした。Acetyl-Coenzyme A acetyltransferase 1は非アルコール性脂肪肝炎を含む肝臓線維化治療の有望な治療標的となるであろう。
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