研究成果の概要 |
C型慢性肝炎患者のHCV特異的CD8 T細胞は、同一患者のEBVやinfluenza virus特異的CD8 T細胞と比較してPD-1, CTLA-4, LAG-3などの抑制性補助刺激分子の発現が高く一部の細胞は複数の抑制性補助刺激分子の共発現を認めた。特にHCVウイルス量が多いほど、複数の抑制性補助刺激分子の発現を認めた。興味深いことにPD-1陽性CD8 T細胞は陰性分画と比較して有意にTNFの産生が低くIL10産生が高い傾向にあり、上記の結果からHCV持続感染により一部のHCV特異的CD8 T細胞は抑制性補助刺激分子の発現を介して免疫寛容に陥っている可能性が示唆された。
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