研究課題
1)タンパク質導入至適条件及び候補転写因子の決定タンパク質を効率良く導入可能な条件の決定として、11Rと融合型EGFPベクター構築を、タンパク質を精製した。精製タンパク質を細胞培養上清へ添加し、陽性細胞の割合を検討した結果8割以上の細胞がタンパク質を取り込んでいることが確認された。また、11R融合転写因子タンパク質及び11R-TEVprotease 認識配列融合タンパク質の精製を目指し、ベクター構築を行った。このベクターへ搭載する転写因子を20種決定し、プラスミドへ挿入した。2)MODY 患者由来 iPS 細胞の樹立 MODY 患者(MODY1, 3, 5)から得た繊維芽細胞にOct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc を導入し、患者由来 iPS 細胞を樹立した。このiPS細胞は正常iPS細胞と同様の多能性を持つことが示された。3) 膵ベータ細胞への分化誘導 健常人由来 iPS 細胞を用いて決定した導入条件で転写因子タンパク質のセットを MODY 患者由来 iPS 細胞培養上清へ添加し膵ベータ細胞へ分化誘導した。分化誘導した膵ベータ細胞の遺伝子発現解析やインスリン分泌能をin vitroで測定し、健常人由来細胞と比較したが、分化誘導効率が低く健常人と患者間での有意な差は認められなかった。4) 糖尿病モデルマウス作成 STZを腹腔内投与し、血糖値が 400mg/dl 以上になり、かつ生存率が良い STZ 濃度および週令を決定した後、安定して糖尿病モデルマウスを作成することに成功した。5) 生体内での機能解析 健常人及び患者由来膵ベータ細胞を、糖尿病モデルマウス腎皮膜下に移植して、血糖値測定により糖尿病改善効果を調べた。移植後の経過日数が短かったため、生着率、遺伝子発現、インスリン分泌能、糖経口投与によるグルコース応答性を検討したが健常人とMODY患者間での有意な差は認められなかった。
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