shNRAにより、V型sPLA2をノックダウン(KD)したRaw264.7細胞株を確立した(マウスマクロファージ系細胞)。この細胞株では酸化LDLの細胞内への取り込み能と、その後の分解処理能が野生型と比較して遅延、低下しており、この現象を規定している細胞骨格であるアクチンの重合度、Rho GTPaseの活性もV型sPLA2 KD細胞株において低下していた。これらの現象を説明するためのシグナルをスクリーニングしたところ、V型sPLA2 KD細胞株において、Srcの発現と活性が低下しており、V型sPLA2蛋白がSrcのプロモーター領域と相互作用してSrcの発現を調整している可能性が示唆された。
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