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2014 年度 実績報告書

肺動脈性肺高血圧症早期診断マーカーの同定

研究課題

研究課題/領域番号 24790760
研究機関広島大学

研究代表者

土肥 由裕  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 特任助教 (20455786)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード肺高血圧症 / 心肺運動負荷テスト
研究実績の概要

肺動脈性肺高血圧症は, 肺動脈血管平滑筋の増殖により肺動脈の狭窄や閉塞をきたし, 肺血管抵抗の上昇から右心不全, 死に至る致死的疾患である. 治療の遅れは予後の悪化を招くため, 早期診断が重要である. 確定診断には右心カテーテルが必要であるが, 侵襲的手法でありスクリーニングには適していない. より早期から治療介入を行う事で予後が改善する事は既に報告されており, 非侵襲的で感度の高いスクリーニング法, 肺動脈圧上昇を表すバイオマーカーの必要性は高い.
本研究により, 我々は心肺運動負荷テストにおける呼気終末二酸化炭素分圧が平均肺動脈圧と強く相関し, 非侵襲的な早期診断に有用であることを突き止めた. 従来より推奨されている, 心エコー図における三尖弁圧較差を用いたスクリーニングと比較しても肺動脈圧との相関は高く, さらにそれぞれが独立した指標となり得る事も確認された. 本研究により, 三尖弁圧較差と呼気終末二酸化炭素分圧を併用することで, 早期に侵襲的な右心カテーテルまで行うべき症例をより的確に選択出来ると考えられた.
また血清中のバイオマーカーとして, 可溶性RAGE (Receptor for Advanced Glycation End-product)が肺高血圧症で高値を示すことを見いだした. さらに, 可溶性RAGEは治療効果を反映することも確認された. 可溶性RAGEをこれまでの診断に追加することで, より早期の診断, さらに病勢および治療効果判定にも有用である可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 当院における肺高血圧症診療とその成果2014

    • 著者名/発表者名
      土肥 由裕、宇賀小百合、東 昭史、木下弘喜、佐田良治、木原康樹
    • 学会等名
      第67回広島医学会総会
    • 発表場所
      広島県医師会館
    • 年月日
      2014-11-09
  • [学会発表] 心肺運動負荷テストは肺高血圧症スクリーニングに有用である2014

    • 著者名/発表者名
      土肥 由裕、宇賀小百合、東 昭史、木下弘喜、佐田良治、北川知郎、日高貴之、栗栖 智、山本秀也、木原康樹
    • 学会等名
      第111回日本内科学会中国地方会
    • 発表場所
      島根大学医学部看護学科棟
    • 年月日
      2014-11-08
  • [学会発表] 心肺運動負荷テストにおけるEnd-Tidal CO2は肺高血圧症早期診断に有用である2014

    • 著者名/発表者名
      土肥 由裕、東 昭史、木下弘喜、北川知郎、日高貴之、福田幸弘、栗栖 智、中野由紀子、山本秀也、木原康樹
    • 学会等名
      第62回日本心臓病学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2014-09-28

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公開日: 2016-06-01  

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