研究成果の概要 |
肺動脈性肺高血圧症は, 肺動脈血管平滑筋の増殖により肺動脈の狭窄や閉塞をきたし, 肺血管抵抗の上昇から右心不全, 死に至る致死的疾患である. 治療の遅れは予後の悪化を招くため, 早期診断が重要である. 本研究により, 心肺運動負荷テストにおける呼気終末二酸化炭素分圧は平均肺動脈圧と強く相関し, 非侵襲的な早期診断に有用である可能性が示唆された. また血清中のバイオマーカーとして, 可溶性RAGE (Receptor for Advanced Glycation End-product)もまた, 早期診断, 病勢および治療反応性の指標となりうると考えられた.
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