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2013 年度 実施状況報告書

網羅的遺伝子解析による心房細動基質の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24790763
研究機関愛媛大学

研究代表者

永井 啓行  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70444750)

キーワード心房細動 / 網羅的遺伝子解析
研究概要

現在、心房細動に対する薬物、非薬物療法について種々のガイドラインが制定されスタンダードな治療が定まりつつある。しかしながら、心房細動は、単一の疾患ではなく、患者個人の基礎疾患や遺伝的背景によって病態が大きく異なるとされている。心房細動に対してリズムコントロール目的でカテーテルアブレーションを行っているが、その方法や効果に関して、遺伝子背景が関与するか否かについては全く分かっていない。本研究を通して、心房細動のアブレーションにおけるテーラーメード医療の可能性に対する重要なデータが解明されるものと考えている。
アブレーションの症例はほぼ当初の予測通りに増加しているが、再発例が多く含まれているため、研究対象となる症例数は予想よりも少ない状況である。さらに、心房細動の維持に関する基質評価のために必要であるCFAEマップについて、手技中に心房細動が持続しないためにこれが施行できない症例が多い。このため、現在はアブレーション時に時間をかけて心房細動の誘発を行い、できるだけCFAEマップを収集できるよう尽力しているところである。網羅的遺伝子解析については、サンプルが集まり次第まとめて解析を行うため、具体的な研究成果は最終的な解析結果を待って報告する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

心房細動アブレーション症例における入院時遺伝子サンプル収集については、ほぼ全例において可能であった。ただし、アブレーション時に心房細動が持続しなかったため左心房における心房細動基質の評価ができた症例数が少なく、やや遅れていると判断する。

今後の研究の推進方策

根本的な解決は症例数を増加させるしかないと考えている。このため病診連携に積極的に取り組み紹介患者の増加を図った。その結果、アブレーション症例数は県内随一となったが、さらに増加させる必要性を感じている。

次年度の研究費の使用計画

網羅的遺伝子解析は、コストの関係上サンプルの収集が終了してから行う予定であるため、解析に必要な資材の購入が今年度に予定しているため。
今年度に網羅的遺伝子解析を行い解析結果を公表する。

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公開日: 2015-05-28  

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