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2014 年度 実績報告書

ニューロメジンUの慢性炎症を介した動脈硬化誘発機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790793
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

堀 美香  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 上級研究員 (60598043)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード動脈硬化 / 脂肪性肝炎 / コレステロール / メタボリックシンドローム
研究実績の概要

本研究では、慢性炎症のkey molecule として、ニューロメジンU (NMU) に着目し、NMU のメタボリックシンドローム及び慢性炎症を介した動脈硬化発症・進展への関わりとそのメカニズムについて明らかにすることを目的とし、NMU-KOマウスとApoE/NMU-KO (DKO) マウスを用いて解析を行った。高脂肪食負荷DKOマウスは、ApoE-KO マウスに対し血清総コレステロール値は2倍という非常に高値を示したが、20 週齢時の大動脈組織切片の解析ではプラーク面積に差は認められなかった。また、各マウスの腹腔マクロファージを採取し、oxLDL 添加時の取り込みや炎症関連遺伝子の解析を行ったが、差は認められなかった。また、DKO マウスの肝臓では、9、13週齢において、コレステロール代謝関連転写因子SREBP2及びその制御下にある LDL受容体 (LDLR)、HMG-CoA還元酵素の発現がApoE-KO マウスに比較して低下していた。また、各マウスにおける肝組織切片の解析から、WT 及びNMU-KOマウスは脂肪性肝炎を発症するが、ApoE-KO及びDKO マウスでは脂質を取り込んだ泡沫化マクロファージが多数出現するのみで、脂肪性肝炎は発症しないことが明らかになった。また、NMU-KOマウスでは、腸内細菌 Lactobacillales属、Prevotella属の増加が認められ、NMUの欠損による腸内細菌叢の変化と脂質代謝及び炎症との関連が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Increase of serum VLDL- and LDL-cholesterol and decrease of the number of hepatic macrophages in Apoe-/-Nmu-/- mice2014

    • 著者名/発表者名
      Mika Hori, Hitomi Komai, Toshihide Mizuno, Mariko Harada-Shiba
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2014-11-26 – 2014-11-26

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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