研究課題
COPDにおいて気管支拡張薬による気管支拡張効果が薬剤の種類によって異なるかを検討課題としており、吸入ステロイド/長時間作用型β2刺激薬 fluticasone/salmeterol combination(SFC)による気管支拡張効果に関する検討を論文化し"Regional bronchodilator response assessed by computed tomographyin chronic obstructive pulmonary disease"としてEuropean Journal of Radiology誌に掲載された。同論文中で、我々の開発した3次元気道解析ソフトウェアの気管支拡張効果を評価する上での妥当性を検討しており、北海道COPDコホート研究に参加し、1年で1秒量が50ml未満の変化であった患者のその2点のCTを非介入群データとして用い、SFC使用群の気管支拡張の程度が有意に非介入群より大きいことを示した。今後はより実臨床に役立つ知見となるよう、長時間作用型β2刺激薬に長時間作用型抗コリン薬を追加するプロトコールで研究を滋賀医科大学と共同研究として開始しており、27例の症例で2剤の気管支拡張効果・部位を比較し、2016年米国胸部学会にて発表予定である。難治性喘息患者におけるCT解析では気道病変のみならず、肺末梢血流の増加がありうるか解析中である。COPDにおける気道病変、気腫瘍病変、ならびに血管病変(中枢血管(肺動脈/大動脈比)、末梢血管病変)の縦断的解析を行っており、2016年米国胸部学会、呼吸器学会にて発表予定。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
European Journal of Radiology
巻: 10 ページ: online
10.1016/j.ejrad.2015.02.022. [Epub ahead of print]