慢性閉塞性肺疾患(COPD)における吸入作用型β2刺激薬/ステロイド薬であるsalmeterol fluticasone propionate combination (SFC)の気管支拡張効果は中枢気道(内径が2mm以上の気管支)の全てである可能性があり、中枢気道においてはより遠位の気管支が効果発現の重要な部位であったtiotropiumの結果と異なる可能性が示唆された。COPDでは呼吸運動に伴う気道の虚脱も疾患特異的な病態であり、吸気・呼気CTの解析からはより遠位の中枢気道、葉別では下葉、重症度ではより重症な患者で気道が虚脱していることが示された。
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