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2012 年度 実施状況報告書

新規ALK阻害薬に対する耐性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790798
研究機関旭川医科大学

研究代表者

佐々木 高明  旭川医科大学, 医学部, 助教 (70516997)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード国際情報交換
研究概要

平成24年度には、ALK融合遺伝子を有する細胞株(H3122)の薬剤耐性株の樹立を行い、耐性メカニズムを検討した。
これまで報告されているEGFRの過剰発現によるALKシグナルのバイパスがみられた。これはウエスタンブロットやqPCR法で確認している。また、この耐性機序に対する治療戦略としてEGFR阻害薬であるErlotinibとの併用が有効であることが分かった。平成25年度にはマウス腫瘍皮下移植モデルでのCH5424802とErlotinibの併用療法の効果を確認する予定である。さらに、H3122細胞とH3122の耐性株(H3122AFR)においてDNAのSNP arrayを用い、LOH, copy number解析を行ったところ、これまでの報告と同様H3122AFRでEML4のexon 1~13とALKのexon20~28を含む領域のamplificationがみられた。EML4, ALK以外にもamplificationを認め、現在耐性メカニズムとの関わりを解析中である。
Ba/F3細胞にEML4-ALK融合遺伝子を導入し、IL-3を添加せず自動増殖がみられる細胞を樹立し、これらにこれまで報告されている耐性変異を導入した。現在臨床で使用されているcrizotinibとCH5424802の効果をin vitroで比較し、さらにマウスのBa/F3移植モデルに対して治療効果の差を観察し現在結果の解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今後の動物実験の結果によるが、次年度中には学会発表ができる見込み。

今後の研究の推進方策

上記のとおり、動物実験を進行中。同時にALK耐性細胞株の遺伝子解析も行っている。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 肺がんのoncogene addiction: 分子標的治療とその耐性2012

    • 著者名/発表者名
      佐々木高明
    • 雑誌名

      分子呼吸器病学

      巻: 16 ページ: 77-80

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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