研究概要 |
(1)PDGF-BBのELISA. 3種類の悪性胸膜中皮腫細胞(H28, H226, H2052)および3種類の正常肺線維芽細胞(HFL1, MRC5, IMR90)の培養液中に含まれるPDGF-BBの濃度をELISAにて測定した。その結果、H226細胞は0.28ng/mlであり、他はそれよりも低い濃度あるいは検出感度以下であった。 (2)TGF-b1のELISA. 3種類の悪性胸膜中皮腫細胞(H28, H226, H2052)および3種類の正常肺線維芽細胞(HFL1, MRC5, IMR90)の培養液中に含まれるTGF-b1の濃度をELISAにて測定した。その結果、線維芽細胞の培養液では0.5ng/ml前後、悪性胸膜中皮腫細胞の培養液では、細胞株により様々であった。 (3)chemotaxis. 3種類の悪性胸膜中皮腫細胞(H28, H226, H2052)の遊走能をchemotaxisにより評価した。線維芽細胞の培養液により、遊走能は亢進した。 (4)Matrigel assay. H28細胞の浸潤能をMatrigel assayにて評価した。HFL1の培養液ではH2052の培養液よりも高い浸潤能をもたらした。
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