脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)は過剰なストレス感受性を示し、SHRSPで見られる循環器病態との関連が指摘されているが、原因となる遺伝的要素については不明である。以前我々はコンジェニック系統を用いた遺伝学的方法論を軸に、SHRSPの第1染色体の約1.8-Mbpの領域にストレス感受性遺伝子が存在することを示した。本研究ではサブコンジェニック系統を用いた解析により候補領域を約1.2-Mbpに絞り込んだ。さらに、SHRSPにおいてナンセンス変異に起因する変異型タンパク質の発現およびタンパク質レベルでの発現低下が見られたStim1遺伝子を有力な候補遺伝子として同定した。
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