研究課題/領域番号 |
24790869
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
若佐谷 保仁 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10598725)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 神経科学 / 臨床神経学 / 認知症 |
研究概要 |
Abetaアミロイドモデル(Tg2576,TgCRND8),NFTと神経細胞死モデル(TgTauP301L),レビー小体モデル(TgαSNY),Abeta amyloid-NFT-神経細胞死モデル(2xTgAPP+/-Tau+/-),DLBモデル(3xTgAPP+/-Tau+/-SNY+/-)において,脳microdialysisによるreal time測定,ECL発光ELISAによる高感度多重測定を用いて,脳病理,行動障害の進行と相関したbiomarker群を微量で迅速評価可能なシステムを確立する.Microarray解析による新たな疾患関連遺伝子や病態関連遺伝子産物をbiomarker候補として探索し,有用なbiomarkerの特定を行う.抗Abeta oligomer抗体,抗tau抗体による治療介入による病態の変動をこれらの新たなbiomarker群で迅速評価可能か検討を加える.ヒト生体試料による検証を行い,測定キット作成と国際的validation研究の遂行を行い,biomarkerを指標としたADおよびDLBの治療法解明と臨床応用を行う.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
AbetaアミロイドモデルマウスTg2576とTgCRND8 ,NFTと神経細胞死モデルマウスTgTauP301L,α-synucleinopathyモデルマウスTgαSNY,Abeta amyloid-NFT-神経細胞死モデルマウス2xTgAPP+/-Tau+/-,DLB common formモデルマウス3xTgAPP+/-Tau+/-SNY+/-の各群n=20の繁殖飼育を行い,選択した.病理と行動異常の発症前,早期から高度のAbeta oligomer,アミロイド,シナプス障害・記憶障害,NFT・神経突起変性・神経細胞死,グリオーシス・炎症の各段階の病理学的解析をおこなった. 各モデルマウスにおいて,Morris water maze試験による行動障害の出現・進行の各段階時期を解明し,脳,CSF,血液の資料を集め,Abeta40/42,Abeta oligomer,APPα/β,α-synuclein,tau,リン酸化tau,SORL1などのこれまでに我々が確立したbiomarker群をELISAで測定した.脳脳microdialysis法の基礎的検討を行った.
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今後の研究の推進方策 |
DNA micorarray解析による疾患関連遺伝子発現と新たなbiomarker候補の探索を各モデルマウスの病期の脳,CSF,血液で行う. 抗Abeta oligomer抗体(PEP3),γ-secratase阻害薬(LY 450139),抗tau抗体(tau-A, tau-B)を用いた治療介入を行い,amyloidsisの改善,行動障害改善の検討を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
該当無し
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