• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

PMCA法によるクロイツフェルト・ヤコブ病の新しいタイピング

研究課題

研究課題/領域番号 24790871
研究機関東北大学

研究代表者

竹内 敦子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00535239)

キーワードクロイツフェルトヤコブ病 / プリオン
研究概要

本研究は、異常プリオンタンパク質 (PrPSc)のin vitro増幅系であるProtein Misfolding Cyclic Amplification (以下PMCA) 法を用いてクロイツフェルトヤコブ病 (CJD) の新しいタイピングを行うことを目的とした。我々は、正常プリオンタンパク質 (PrPC) を大量発現させたリコンビナントPrPC (rPrPC) を基質に用いたCell-PMCA (cPMCA) によって、200以上のCJD の症例のPrPScをPMCA法によって増幅し、増幅効率の違いや、基質遺伝子型の選択性の違いをもとに、新たなCJDの特徴付けを行った。ヒトの正常多型に基づいて、プリオン遺伝子の129番目に着目し、基質には129MrPrPCと129VrPrPCを用いて各CJDタイプ (弧発性CJD (sCJD); MM1, MM2, MV2, VV2, 変異型CJD, 硬膜移植後CJD (dCJD), 家族性CJD) の増幅効率を比較した。dCJDの中には、遺伝子型が129M/Mでありながらプラーク様のPrPSc沈着が脳内に認められ、PrPScはタイプ1とタイプ2の中間型を示すプラーク型dCJDが存在する(p-dCJD) 。これらの症例は遺伝子型か129M/Mであるにもかかわらず、129Vの基質により高感度検出可能な程度まで顕著に増幅することがわかった。この結果は、遺伝子型が129M/Mでありながら129Vで顕著に増幅する症例は、129M/MのヒトがMV2やVV2に感染して感染した獲得性CJDである可能性を強く示唆するものである。129Mまたは129VのrPrPCを用いたcPMCA法はこうした問題例を簡単に診断できるツールとして極めて有用であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Characterization of variant Creutzfeldt-Jakob disease prions in prion protein-humanized mice carrying distinct codon 129 genotypes.2013

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi A, Kobayashi A, Ironside JW, Mohri S, Kitamoto T.
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 288 ページ: 21659-21666

    • DOI

      10.1074

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi