視神経脊髄炎患者では髄液High-mobility group box 1(HMGB1)が有意に上昇しており、さらに中枢の炎症、血液脳関門破綻、アストロサイトの障害マーカーと相関していた。また多発性硬化症モデルであるexperimental autoimmune encephalomyelitisマウスに抗HMGB1モノクローナル抗体を投与したところ、重症度・中枢の炎症が軽減した。本研究の結果からは、HMGB1は炎症メディエーターとして、視神経脊髄炎の病態に関与しており、HMGB1の制御は炎症の抑制につながることが示唆され、将来的に視神経脊髄炎の治療標的として有用な可能性があると考えられた。
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