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2013 年度 実績報告書

多発性硬化症におけるNOTCH4機能ブロックによる画期的治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24790890
研究機関九州大学

研究代表者

吉村 怜  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (20596390)

キーワードNotch4 / 多発性硬化症 / 実験的自己免疫性脳脊髄炎
研究概要

多発性硬化症ではNotch4遺伝子多型により罹患率の変化が見られることを、当科のHuangらが報告した(Mult Scler 2013)。この結果に基づき、Notch4機能が神経炎症性疾患に及ぼす影響を解析するため、我々はマウスに実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)を誘発し、病理所見を検討したところ、脊髄EAE病変部では、浸潤炎症細胞の一部にNotch4mRNA陽性細胞が散見された。これらの細胞種類を同定するため、同マウスの脾臓を抗Notch4抗体で染色したところ、marginal zoneにNotch4陽性細胞がみられた。これらの細胞は、健常マウス脾臓と比較しEAEマウス脾臓で減少していたことから、中枢神経炎症に伴って脾臓から脊髄病変部へ動員されている可能性が示唆された。また、脾臓におけるこれらの細胞の分布は、CD11c陽性樹状細胞と一致していたことから、樹状細胞の一部であることが推察された。今後はNotch4遺伝子改変マウスにおけるEAEの臨床症状、病理所見を観察・検討し、Notch4陽性細胞の機能解析を行う予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A NOTCH4 missense mutation confers resistance to multiple sclerosis in Japanese.2013

    • 著者名/発表者名
      Huang J, Yoshimura S, Isobe N, Matsushita T, Yonekawa T, Sato S, Yamasaki R, Kira J; South Japan Multiple Sclerosis Genetics Consortium.
    • 雑誌名

      Multiple Sclerosis Journal

      巻: 19 ページ: 1696-1703

    • DOI

      10.1177/1352458513482512

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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