頭部MRI冠状断1mmスライスで嗅球嗅索の面積を測定し、総和することで体積に近似する方法により、パーキンソン病(PD)の嗅球嗅索体積は、他のPD関連疾患(多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症)と疾患対照群と比して有意差をもって小さくなることを明らかにした。また、嗅球嗅索体積測定に、匂い検査、MIBG心筋シンチグラフィーの心/縦隔比を加えることでPD関連疾患からのPD鑑別がより正確になることが判明した。嗅球嗅索体積、匂い検査、心/縦隔比のカットオフ値はそれぞれ、270mm3未満、8点未満、1.6未満であった。嗅球嗅索体積が小さく、匂い検査が8点未満であれば91%がPDであった。
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