研究課題/領域番号 |
24790899
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
植田 晃広 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20600703)
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キーワード | lipid rafts / GM1 / EMRN / Anti neutral glycolipid / neutral glycolipid / ganglioside |
研究概要 |
基礎的研究では、抗GM1抗体によるlipid raftsに局在しているamyloid precursor protein, beta-secretase, Notchなどの量的な変化も観察する。GM1ガングリオシドをはじめとする酸性糖脂質、中性糖脂質、コレステロール、Ras蛋白、Prion蛋白、amyloid precursor protein(APP)、beta-secretase、Notchなどで量的な変化の見られたものには、その物質を人工的にノックアウトしたPC12細胞を作成し、抗GM1抗体が作用した状況と同様にlipid rafts中のTrk蛋白が移動し、NGFに対してのTrk自己リン酸化反応が抑制されるのかどうかを観察する。また、それが観察できればノックアウトした物質を補うことによりTrk蛋白量が回復するか実験を行う。 臨床的研究においては、lipid raftsの主要な構成要素である中性糖脂質(lactosylceramide、glucosylceramide)に対する自己抗体がencephalomyeloradiculoneuropathy(EMRN)患者血清中に見出されることを当研究室から報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
臨床的研究では大きな成果を見い出せ論文化できた。 しかし、基礎的研究では、抗GM1抗体によるlipid rafts上の主要な物質の挙動について十分な評価ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
蛍光顕微鏡とsubcellular fractionation法の両者での評価を早急に進めていく。その結果を論文にまとめ報告する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進捗状況に応じてその都度、必要な物品のみを購入したため。 研究に遅れが生じているため、今後の研究の進捗に応じて研究資材を購入していく予定である。
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