研究課題
CHCHD2 (Coiled-coil-helix-coiled-coil-helix domain containing 2)は、新規に報告された常染色体優性遺伝性のパーキンソン病原因遺伝子である。その遺伝子産物の機能は不明であるが、N末端にミトコンドリア移行シグナルと推定される配列が存在した。そこで本研究では、ヒト神経芽細胞腫SN-K-SHの細胞分画を行い、Western blotting法により細胞内局在を調べた。その結果、CHCHD2はミトコンドリア画分に存在していることを明らかにした。また細胞蛍光染色法によっても、CHCHD2がミトコンドリアに局在していることを認めた。さらにミトコンドリア内の局在を明らかにするため、SN-K-SH細胞から単離したミトコンドリアをトリプシン処理し、Western blotting法によりミトコンドリア局在の各マーカータンパク質と分解程度を比較した。その結果、CHCHD2はミトコンドリア外膜と内膜との間、つまり膜間腔に局在していることが判明した。今後、CHCHD2のミトコンドリア内における機能を調べることで、パーキンソン病発症機序の一端を明らかにする。
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