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2013 年度 実績報告書

アディポネクチン受容体の抗動脈硬化作用メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24790908
研究機関東京大学

研究代表者

岩部 美紀  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70392529)

キーワードアディポネクチン / アディポネクチン受容体 / 動脈硬化 / マクロファージ / 血管
研究概要

わが国で死因の上位を占める心血管疾患の主要な原因であるメタボリックシンドローム・2型糖尿病は、激増しており、その主因が肥 満に伴うアディポネクチン/アディポネクチン受容体(AdipoR)シグナルの作用低下であることを明らかにしてきた(Nat.Med.13:332, 2007)。一方で、アディポネクチンは血管において抗動脈硬化作用を有するが、その作用における受容体(AdipoR)の意義及びその詳 細なメカニズムについては、明らかとなっていない。本研究課題では、動脈硬化発症に重要な組織である血管内皮およびマクロファー ジにおけるアディポネクチン/AdipoRの細胞内シグナルを明らかにし、抗動脈硬化作用メカニズムの解明を目的とした。
(1)血管内皮におけるアディポネクチン/AdipoR2の抗動脈硬化作用メカニズムの解明
前年度の血管内皮の遺伝子解析の結果を含めて、血管内皮特異的PPARγ欠損マウスを作製し、そのマウスを用い、アディポネクチン/AdipoR2経路のPPARγ依存性あるいは非依存性シグナルについて検討した。さらに血管内皮AdipoR2過剰発現マウスを作製、解析し、全身での糖 ・脂質代謝・動脈硬化に与える影響及び各組織における遺伝子発現などを解析した。
(2)マクロファージにおけるアディポネクチン/AdipoR1の抗動脈硬化作用メカニズムの解明
AdipoR1欠損マウ スの骨髄を移植したマウスを用いて、糖負荷試験、インスリン感受性試験などを行い、マクロファージにおけるAdipoR1の全身での糖 ・脂質代謝に与える影響及び、各組織における遺伝子発現を検証した。さらにマクロファージ系培養細胞を用い、アディポネクチンの抗炎症作用について検討した。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Adiponectin and its receptors: Implications for obesity-associated diseases and longevity.2014

    • 著者名/発表者名
      Kadowaki T, Yamauchi T, Okada-Iwabu M, Iwabu M
    • 雑誌名

      Lancet Diabetes Endocrinol.

      巻: 2 ページ: 8-9

    • DOI

      10.1016/S2213-8587(13)70120-7.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Adiponectin receptors: A review of their structure, function and how they work.2014

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi T, Iwabu M, Okada-Iwabu M, Kadowaki T
    • 雑誌名

      Best Pract Res Clin Endocrinol Metab.

      巻: 28 ページ: 15-23

    • DOI

      10.1016/j.beem.2013.09.003.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Small-molecule AdipoR agonist for type 2 diabetes and short life in obesity.2013

    • 著者名/発表者名
      Okada-Iwabu M, Yamauchi T, Iwabu M, Honma T, Hamagami K, Matsuda K, Yamaguchi M, Tanabe H, Kimura-Someya T, Shirouzu M, Ogata H, Tokuyama K, Ueki K, Nagano T, Tanaka A, Yokoyama S, Kadowaki T
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 503 ページ: 493-498

    • DOI

      10.1038/nature12656.

    • 査読あり
  • [学会発表] AdipoR1 in Hematopoietic Cells via Anti-Inflammation and AdipoR2 in Endothelial Cells via PPARgamma/SOD Play the Protective Roles against Cardiovascular Diseases in vivo2013

    • 著者名/発表者名
      MIKI OKADA-IWABU, TOSHIMASA YAMAUCHI, MASATO IWABU, TETSUYA KUBOTA, NAOTO KUBOTA, TAKASHI KADOWAKI
    • 学会等名
      American Diabetes Association, 73th Scientific Sessions
    • 発表場所
      Chicago, IL, USA
    • 年月日
      2013-06-23
  • [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療薬開発への応用

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第86回日本内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      仙台
  • [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療への応用

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本
  • [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における病態生理的意義の解明と治療への応用の可能性

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
    • 学会等名
      第31回日本肥満症治療学会学術集会
    • 発表場所
      東京
  • [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第31回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 発表場所
      大分県由布市
    • 招待講演
  • [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第12回生体機能研究会
    • 発表場所
      群馬
    • 招待講演
  • [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした健康長寿薬開発の試み

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀
    • 学会等名
      第18回アディポサイエンスシンポジウム
    • 発表場所
      大阪
    • 招待講演
  • [学会発表] 動脈硬化におけるアディポネクチン/アディポネクチン受容体の役割

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第21回日本血管生物医学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 招待講演
  • [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
    • 学会等名
      第34回日本肥満学会
    • 発表場所
      東京
  • [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀
    • 学会等名
      第3回Metabolism Scientific Forum
    • 発表場所
      東京
  • [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
    • 学会等名
      第28回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
    • 発表場所
      宮崎
  • [図書] 【機能性食品と健康長寿】 トマト・ナスに含まれるオスモチンのメタボリックシンドローム・糖尿病に対する作用2013

    • 著者名/発表者名
      岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      科学評論社

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公開日: 2015-05-28  

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