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2013 年度 実績報告書

三次元画像解析技術を用いた新生膵島の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24790922
研究機関京都大学

研究代表者

藤本 裕之  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50437274)

キーワード膵島移植 / イメージング
研究概要

新生膵島を観察する系の確立のために、マウスの虹彩上に膵島を移植し、その有用性について検討を行った。RecipientとしてCB17/Icr-Prkdcscid/CrlCrljマウスを用いた。また、DonorとしてMIP-GFPマウス(マウスインスリンプロモーター下でGFP(緑色蛍光タンパク質)を発現する)およびRIP-Lucマウス(ラットインスリンプロモーター下にルシフェラーゼを発現するマウス)を用いた。移植膵島は実体顕微鏡およびIVISシステムによる観察を行うことで評価した。
まず、移植膵島をIVISシステムで評価するためにルシフェリンをマウスに投与する。導入後膵島細胞由来のルシフェラーゼ発光を観察するための最適時間の検討を行った。その結果12分30秒後の撮像で最も高い強度を安定して得ることが可能であることが分かった。
つぎに移植膵島が虹彩内での生着・残存について評価した。移植後、移植3週後でも実体顕微鏡下で膵島の残存を確認した。また、IVISを用いた膵島からのルシフェラーゼ発光を比較すると移植直後よりも移植3週後の膵島で強い発光を観察できた。また、移植膵島の新生・増殖を観察できるかどうか、実際に齧歯類において膵島増殖作用があるGLP-1受容体作働薬のLiraglutideを膵島移植されたマウスに200μg/kgを1日2回2週間投与した。その結果、Liraglutide投与群のルシフェラーゼ発光が増えていることが観察できた。このことより、移植膵島が虹彩内で増殖している可能性を示すことができた。以上のことより、マウス虹彩内に移植した膵島を観察することで、新生膵島を観察するための一つの手段の確立ができた。当初の予定通りに研究は進まなかったが、新たな手法の探索につながったと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Substrate-Mediated, High-Efficiency siRNA Electroporation2014

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Fujimoto, Hiroo Iwata
    • 雑誌名

      Springer Protocols

      巻: 1121 ページ: 139-146

    • DOI

      10.1007/978-1-4614-9632-8_12

  • [学会発表] 膵β細胞のイメージングを目的としたGLP-1受容体標的68Ga標識Exendin(9-39)誘導体の開発2013

    • 著者名/発表者名
      神戸香織, 木村寛之, 松田洋和, 小川祐, 豊田健太郎, 藤本裕之, 小野正博, 稲垣暢也, 佐治英郎
    • 学会等名
      第53回日本核医学会学術集会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20131108-20131110
  • [学会発表] 膵β細胞の分子イメージングを目的とした GLP-1 受容体標的 111In 標識 Exendin-4誘導体の開発2013

    • 著者名/発表者名
      神戸香織、木村寛之、松田洋和、小川祐、豊田健太郎、藤本裕之、小野正博、稲垣暢也、佐治英郎
    • 学会等名
      第23回金属の関与する生体関連反応シンポジウム
    • 発表場所
      武蔵野大学
    • 年月日
      20130621-20130621
  • [学会発表] 非侵襲的画像診断法を用いた糖尿病モデル動物の膵β細胞量の解析2013

    • 著者名/発表者名
      藤本裕之、豊田健太郎、木村寛之、小川祐、庄暁桐、平井光春、松田洋和、佐治英郎、稲垣暢也
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本市民会館
    • 年月日
      20130516-20130518

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公開日: 2015-05-28  

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