PGC-1αは運動時に骨格筋で発現が増加する転写コアクチベーターであり、運動による代謝改善に重要な機能を果たす可能性が注目されている。代表者らはPGC-1αの新規アイソフォームPGC-1αb/cを同定し、PGC-1αは肥満やインスリン抵抗性に関与する因子であること、さらにPGC-1αの肥満やインスリン抵抗性の調節機能には運動に適応した発現増加が重要であることを明らかにした。また運動によるPGC-1α発現増加の本態は既知PGC-1αではなく、新規アイソフォームPGC-1αb/cが担うことを見出した。さらに新規アイソフォームPGC-1αb/cの発現誘導の障害が肥満の病態に関与する可能性も見出した。
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