我々は、褐色脂肪細胞分化の培養細胞モデルを独自に入手し、これら分化過程をマイクロアレイにて詳細に解析することで新しい褐色脂肪特異的分化制御因子Aの抽出および同定に成功した。 我々は、既にT37i成熟褐色脂肪細胞および3T3-L1成熟脂肪細胞にグルカゴンシグナル経路を模倣すると考えられているcAMPを用いて、cAMP添加、非添加を行い脂肪細胞活性化状態と非活性化状態を作成した。この状態の培養上清をそれぞれ回収し質量分析機を用いて網羅的に分泌タンパクの解析同定を行った。その結果、脂肪細胞活性化状態で強く分泌が促進される分泌蛋白Cyclophilin Aを同定した。
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