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2013 年度 実績報告書

膵β細胞機能調節に関するeIF2αキナーゼGCN2の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 24790944
研究機関神戸大学

研究代表者

木村 真希 (小柳 真希)  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40623690)

キーワード日本人2型糖尿病 / アミノ酸 / mTORC1活性
研究概要

背景・目的 日本人においてGCN2のSNPと2型糖尿病に有意な相関が報告された。GCN2はアミノ酸欠乏時にfree tRNAの増加をリガンドとして活性化される分子である。我々の検討ではGCN2は膵島に強く発現しており、膵β細胞におけるGCN2の役割と2型糖尿病発症の関与を考え解析を開始した。
方法 全身性GCN2ホモ欠損マウス(GCN2-/-マウス)を作製し解析した。
結果 113人の被験者でOGTT、クランプを行い評価したところ、GCN2のSNPを有する群でインスリン分泌の指標が有意に低下していた。高脂肪食(HFD)下飼育GCN2-/-マウスの耐糖能は悪化し膵β細胞量は減少した。膵島ではmTORC1活性の亢進とインスリンシグナルの減弱化が認められた。その機序を明らかにする為、通常食(NCD)とHFDで飼育したマウスの膵島で比較すると、HFD下の膵島でGCN2が有意に活性化しており、複数のアミノ酸の濃度が有意に低下していた。 結論 HFD GCN2-/-マウスは膵β細胞量の減少を示し、mTORC1シグナルの恒常的亢進によるネガティブフィードバックが、インスリンシグナルの低下から膵β細胞量を引き起こす一因であると考えられた。HFDでインスリン需要が増加し、相対的に膵β細胞内のアミノ酸の濃度が低下することによりGCN2が活性化され、膵β細胞量の維持に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 2型糖尿病感受性遺伝子GCN2は膵β細胞量の調節に関与する2014

    • 著者名/発表者名
      神野 歩
    • 学会等名
      第28回日本糖尿病・肥満動物学会年次各術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20140213-20140214
  • [学会発表] 2型糖尿病感受性遺伝子GCN2は膵β細胞量の調節に関与する2013

    • 著者名/発表者名
      神野 歩
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20130516-20130518
  • [学会発表] GCN2, a type 2 diabetes mellitus susceptibility gene, is associated with the regulation of pancreatic b-cell mass2013

    • 著者名/発表者名
      神野 歩
    • 学会等名
      Beta Cell Workshop 2013
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20130423-20130426

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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