下垂体腺腫に対する薬物治療は現時点ではドパミン受容体作動薬、ソマトスタチン受容体作動薬の2種類しかありません。また、プロラクチノーマを除く腫瘍は手術が第一選択です。我々はこれまで下垂体腺腫の薬物治療のターゲットとしてEGF受容体が関連している事を示してきましたが、今回EGF受容体のファミリーであるErbBについて詳しく調べました。下垂体腺腫の中でも特に治療が困難であるクッシング病について今回主に調べたところ、ErbB受容体のうちErbB4という受容体がホルモンを抑えるためにターゲットとなる可能性を示唆する結果を得る事が出来ました。
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