研究課題
[I] リンパ球数正常の野生型マウスへのTSHR KOマウス脾細胞養子移入:前年度に決定した指摘ウイルス量でのTSHR KOマウスの免疫して1か月後に、脾細胞を正常リンパ球数を有する野生型マウスへ養子移入した。抗TSHR抗体価・T4を経時的に測定し、バセドウ病の発症頻度・持続期間を検討したところ、リンパ球欠損免疫不全マウスと同様に抗体価上昇・バセドウ病発症が認められた。これより、リンパ球欠損にリンパ球を移入して起こる、いわゆるhomeostatic proliferationがバセドウ病発症の主な原因ではないことが明らかとなった。[II] 自然発症バセドウ病モデルの作製:TSHR KO/SKGマウスを作製して、1年にわたり抗TSHR抗体産生を観察したが、抗体価上昇は全く認められなかった。さらにTSHR KO/SKGマウス脾細胞のヌード或いは野生型マウスへの養子移入実験を行ったが、これも変化がなかった。[III] 眼症のモデル実験:前年度に作製した2種類のアデノウイルスでTSHR KOマウスを免疫し、脾細胞の養子移入を行った。さらに喫煙の影響に関しては、たぼこ煙吸入実験装置を使用して、たぼこの煙に暴露した。抗体価・T4と、眼窩組織の病理学的検索を行った。なお、眼窩病理は海外共同研究者であり、投稿中論文でも共同研究を行ったドイツのProf. Anja Eckstein & Dr. Kristian Johnsonに依頼した。抗体価・T4上昇は高頻度に認められた。眼窩にはマクロファージの浸潤が広範に認められた。
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Endocrine J
巻: 61 ページ: 297-302
Endocrinology
巻: 154 ページ: 4423-4430
10.1210/en.2013-1174
http://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/index-sjis.html