研究課題
若手研究(B)
本研究では、高血圧や心血管障害に関わるミネラルコルチコイド受容体(MR)が糖鎖修飾(O-GlcNAc修飾)を受けること、さらに本修飾がMRの蛋白発現量と転写活性の調節に重要な役割を果たしていることを、細胞および動物実験によって初めて解明した。糖尿病では、本修飾の増加によってMR蛋白が安定化し、アルドステロンへの感受性が亢進する。これにより血漿アルドステロン濃度の高低に関わらず、臓器障害が進行しやすい状態になると考えられる。本研究結果は、糖尿病に合併する高血圧や腎症、心血管系合併症の病態の一部を説明するものであり、糖尿病におけるMR拮抗薬の積極的な使用を支持する新たな根拠になりうると考えられる。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (12件)
治療
巻: 94 ページ: 1264-1270