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2013 年度 実績報告書

ゲノム補完人工染色体を用いた血友病遺伝子治療モデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 24790974
研究機関鳥取大学

研究代表者

黒崎 創  鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70464295)

キーワード遺伝子 / 再生医学 / 移植・再生医療
研究概要

これまでに遺伝子搭載サイズに制限なく、自律複製する極小染色体である人工染色体ベクターの利点を生かし、血友病Aの細胞補充療法のための第VIII因子(FVIII:Factor VIII)発現ベクターの構築、及び移植細胞としてがん化の危険性がない安全なiPS細胞の作製を行ってきた。本研究目的は血友病モデルマウスの自己細胞からFVIII発現血管内皮細胞を作製し移植することであり、今年度はゲノム補正した幹細胞操作による自己細胞移植による補充療法を検証した。
昨年度取得してきたクローンを用いて、FVIIIHACを保持するiPSの血管内皮前駆細胞及び肝芽細胞へ分化誘導方法の確立と移植後のモデルマウス改善を確認した。分化誘導後の細胞については血管内皮前駆細胞及び肝芽細胞それぞれの分化マーカーの良好な発現を認めた。表現型改善の確認については、血友病モデルマウスへ移植及び移植細胞の生着を検討した。拒絶を抑えるために移植前、移植後にそれぞれ免疫抑制剤を投与することによって、マウスへの生着と血漿におけるFVIII機能回復がみられた。この確立できた短期間の治療方法を反映させ、長期治療効果を行いつつある。
独自に人工染色体で作製してきた、遺伝子補正された幹細胞を用い、前年度はキメラマウス作出可能であるということ、今年度はモデルマウスへの補充療法への有用性を示すことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ENGINEERED INTEGRATION-FREE iPS CELLS USING ARTIFICIAL CHROMOSOME VECTORS FOR HEMOPHILIA A THERAPY2014

    • 著者名/発表者名
      Hajime Kurosaki, Kana Ueda, Teruhiko Suzuki, Yuwna Yakura, Sayaka Fukuhara, Masaharu Hiratsuka, Shoko Takehara, Toko Yoshino, Yasuhiro Kazuki, Takafumi Nakamura and Mitsuo Oshimura
    • 学会等名
      The 20th annual meeting JSGT 2014
    • 発表場所
      The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
    • 年月日
      20140806-20140808
  • [学会発表] Systemic cancer virotherapy with MDVV, a combined miRNA-regulated and thymidine kinase-deleted oncolytic vaccinia virus2013

    • 著者名/発表者名
      Nitta N., Okada N., Goto I., Yamane M., Nakatake M., Kurosaki H., Nakamura T
    • 学会等名
      The 19th annual meeting JSGT 2013
    • 発表場所
      OKAYAMA CONVENTION CENTER, Okayama, Japan
    • 年月日
      20130704-20130706

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公開日: 2015-05-28  

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