白血病の予後予測法開発のために、DNAマイクロアレイにより多数の白血病骨髄サンプルを解析した結果、予後に関わる可能性のある68遺伝子を抽出した。さらにこれまでに報告された予後予測のためのスコアリングシステムと対比させてクラスタ解析を行ったところ20遺伝子で急性骨髄性白血病の予後を良好群と不良群に分けられることが判明した。この20遺伝子セットの有用性を検証するため、すでに予後が判明している過去の骨髄サンプルにおける発現を検証コホートとして検討している。さらにDNAマイクロアレイにて骨髄異形成症候群から急性骨髄性白血病への移行に関与する遺伝子も見出しており、さらにその詳細につき検討を加えている。
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