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2013 年度 実施状況報告書

IgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 24791011
研究機関金沢医科大学

研究代表者

中島 章夫  金沢医科大学, 医学部, 助教 (80612241)

キーワードIgG4関連疾患 / トランスクリプトーム解析 / 自然免疫 / 制御性T細胞
研究概要

IgG4関連疾患は近年報告された新たな疾患単位であり、その原因は不明である。またその病態についてもまだ十分にわかっていない。本研究はIgG4関連疾患患者の末梢血単核球におけるmRNA量を網羅的に解析することにより、IgG4関連疾患の疾患特異的マーカーとなる遺伝子や病因、病態に関連する遺伝子群の検索を行ない、それらを明らかにすることを目的としている。
申請者はすでに少数例でIgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析を行なっており、患者ステロイド治療前後および患者健常人間で51個の候補遺伝子が抽出されていた。本研究により抽出されている候補遺伝子としては、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子などが得られており、IgG4関連疾患の病因、病態に関連している可能性が示唆される。しかし更なる症例数の蓄積が必要である。
平成25年度において、平成25年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の検体を用いてトランスクリプトーム解析を行ない、症例数を蓄積した。症例数を蓄積した結果においても、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子において、患者ステロイド治療前後あるいは患者健常人間で遺伝子発現に有意差を認めている。
IgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析について、現在までに得られた成果を、査読付英論文に投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度において、平成25年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の検体を用いてトランスクリプトーム解析を行ない、症例数を蓄積している。症例数を蓄積した結果においても、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー性疾患に関連する遺伝子において、患者ステロイド治療前後あるいは患者健常人間で遺伝子発現に有意差を認めている。
IgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析について、現在までに得られた成果を、査読付英論文に投稿中である。

今後の研究の推進方策

平成26年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の検体を用いてトランスクリプトーム解析を行ない、症例数を蓄積する。
トランスクリプトーム解析により抽出された遺伝子を、遺伝子パスウェイデータベースであるIngenuity Pathway Analysis (Ingenuity Systems, USA) を利用し、変動した遺伝子群の相互関係を解析する。
IgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析について、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行なう。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度、25年度の研究では、試薬などの消耗品において大部分がすでに購入済みであったものを使用したため、それらの購入が不要であった。
平成26年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の末梢血単核球を用いてトランスクリプトーム解析を行なうため、試薬等の消耗品を購入する。また研究成果の発表や最新の知見を得るための学会、研究会等の旅費、論文の校正、図書の購入などに使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analysis of CLC and MS4A3 gene expression in peripheral blood mononuclear cells from patients with IgG4-related disease.2013

    • 著者名/発表者名
      Akio Nakajima
    • 学会等名
      12th International Symposium on Sjogren's symdrome
    • 発表場所
      Kyoto Hotel Okura, Kyoto, Japan
    • 年月日
      20131009-20131012

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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