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2014 年度 実施状況報告書

IgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 24791011
研究機関金沢医科大学

研究代表者

中島 章夫  金沢医科大学, 医学部, 助教 (80612241)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードIgG4関連疾患 / トランスクリプトーム解析 / 自然免疫 / 制御性T細胞
研究実績の概要

IgG4関連疾患は近年報告された新たな疾患単位であり、その原因は不明である。またその病態についてもまだ十分にわかっていない。本研究はIgG4関連疾患患者の末梢血単核球におけるmRNA量を網羅的に解析することにより、IgG4関連疾患の疾患特異的マーカーとなる遺伝子や病因、病態に関連する遺伝子群の検索を行ない、それらを明らかにすることを目的としている。
申請者はすでに少数例でIgG4関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析を行なっており、患者ステロイド治療前後および患者健常人間で51個の候補遺伝子が抽出されていた。本研究により抽出されている候補遺伝子としては、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子などが得られており、IgG4関連疾患の病因、病態に関連している可能性が示唆されている。
平成24年度から平成26年度において、各年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の検体を用いてトランスクリプトーム解析を行ない、症例数を蓄積した。症例数を蓄積した結果においても、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子において、患者ステロイド治療前後および患者健常人間で遺伝子発現に有意差を認めている。
平成24年度から平成26年度における研究成果を査読付英論文に投稿していたが、英文雑誌への掲載が平成26年度内に間に合わなかったため、補助事業期間延長を申請した。平成27年4月に本研究成果の査読付英論文掲載が決定し、現在処理中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度から平成26年度において、各年度に得られたIgG4関連疾患患者および健常人の検体を用いてトランスクリプトーム解析を行ない、症例数を蓄積した。症例数を蓄積した結果においても、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子において、患者ステロイド治療前後および患者健常人間で遺伝子発現に有意差を認めている。
平成24年度から平成26年度における研究成果を査読付英論文に投稿していたが、英文雑誌への掲載が平成26年度内に間に合わなかったため、補助事業期間延長を申請した。平成27年4月に本研究成果の査読付英論文掲載が決定し、現在処理中である。

今後の研究の推進方策

今回投稿した論文では、DNAマイクロアレイで抽出された51個の候補遺伝子のうち、自然免疫や好中球機能に関わる遺伝子、CD4+CD25+制御性T細胞の機能に関わる遺伝子、アレルギー疾患に関連する遺伝子として、計6個の遺伝子においてリアルタイムPCRによるバリデーションを行ない研究成果を発表した。
今回発表した遺伝子以外にも、51個の候補遺伝子のうち複数の遺伝子でリアルタイムPCRによるバリデーションを行ない、有意差が認められている。今後はそれらの遺伝子においても症例数を蓄積し、IgG4関連疾患の病因、病態解明を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度の時点で、本研究の補助事業期間内における研究成果を、英文雑誌に投稿中であった。発生した未使用額は英文雑誌への投稿にかかる費用に関しての使用を考えていた額であったため、補助事業期間延長を申請した。

次年度使用額の使用計画

平成27年4月に本研究成果の査読付英文雑誌掲載が決定し、現在処理中である。次年度使用額は投稿、掲載にかかる費用として使用する。

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公開日: 2016-06-01  

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