IgG4関連疾患は近年報告された疾患であり、その病因、病態はまだ十分にわかっていない。病因、病態解明を目的としIgG4関連疾患患者の末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析を行なった。 IgG4関連疾患患者の末梢血単核球におけるトランスクリプトーム解析は今まで報告がなく、申請者は世界に先駆け2015年に初めて論文を発表し、IgG4関連疾患患者において自然免疫や制御性T細胞に関連する遺伝子の発現が低下していることを報告した。当研究からIgG4関連疾患の病因、病態において自然免疫能の低下や制御性T細胞機能の低下等が関連している可能性が示唆され、病因、病態の解明につながる可能性があると考えられた。
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