関東地方の家屋の居間、寝室のハウスダスト調査を行った。チャタテムシは居間よりも寝室、特に日当たりが悪く、床に畳やカーペットを敷いている部屋、一軒家よりも集合住宅で多く検出された。また、相模原病院外来通院の喘息患者における屋内環境に関する質問票調査により、寝室が畳もしくはカーペット敷きの場合は、チャタテムシに対してIgE抗体を保有する確率が顕著に上昇することも確認された。これらの結果から、アレルギー疾患患者において、寝室での畳、カーペット使用はチャタテムシへのアレルギー発症の重要な危険因子である可能性が示された。
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