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2013 年度 実績報告書

Ph陽性急性リンパ性白血病に対するCD19抗原特異的遺伝子改変T細胞療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791050
研究機関信州大学

研究代表者

齋藤 章治  信州大学, 医学部附属病院, 助教 (10623762)

キーワードがん / 細胞免疫療法 / キメラ抗原受容体 / 急性リンパ性白血病 / チロシンキナーゼ阻害薬 / フィラデルフィア染色体
研究概要

我々は4-D Nucleofector Systemを用いたトランスポゾン遺伝子導入法、および血清、細胞株、ウイルスを用いない独自のT細胞培養系を用いて、10mlの健常ドナー末梢血から平均で1.3 x 10e8個のCD19抗原特異的キメラ抗原受容体遺伝子導入(CD19-CAR) T細胞を得ることに成功した。得られたCD19-CAR T細胞数は臨床応用に耐えうる十分な数であった。このCD19-CAR T細胞と、Ph陽性急性リンパ性白血病細胞を7日間共培養したところ、CD19-CAR T細胞はEffector / Target比(E/T比)=1:5, 1:10において7つの細胞株すべてを除去し、E/T比=1:50においても白血病細胞を十分に減少させることを確認した。このCD19-CAR T細胞の抗白血病細胞効果はT315I変異の有無に関わらず同等であった。また、CD19-CAR T細胞は白血病細胞との共培養下において、20日間で平均37倍増殖し、2度の白血病細胞の曝露刺激によって、導入されたCD19-CAR遺伝子の発現、細胞表面TRAILの発現およびIL-2の産生のすべてが、2度とも増大することが確認された。トランスポゾン遺伝子導入法は、現在広く用いられているレトロウイルス遺伝子導入法と比較し安価であり、我々の開発したCD19-CAR T細胞を用いた細胞免疫療法は、薬剤耐性Ph陽性急性リンパ性白血病に対する新規の治療選択肢のひとつとなる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Potency of piggyBac transposon-mediated CD19-specific T-cells against drug-resistant philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastic leukemia2014

    • 著者名/発表者名
      S. Saito, Y. Nakazawa, M. Tanaka, R. Yanagisawa, A. Sueki, K. Matsuda, M.H. Wilson, C. Rooney, K. Koike
    • 学会等名
      20t Annual International Society for Cellular Therapy (ISCT) Meeting
    • 発表場所
      Paris, France
    • 年月日
      20140423-20140426

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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