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2013 年度 実績報告書

L―アスパラギナーゼによる薬剤性急性膵炎に対する新規試験管内疾患モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791051
研究機関独立行政法人国立病院機構長良医療センター(臨床研究部)

研究代表者

舩戸 道徳  独立行政法人国立病院機構長良医療センター(臨床研究部), その他部局等, その他 (30420350)

キーワード疾患モデル / iPS細胞
研究概要

本研究は、L-アスパラギナーゼによる薬剤性急性膵炎の既往を有する患者iPS細胞から高効率に膵外分泌細胞を作製する方法を確立し、同疾患に対する試験管内疾患モデルを完成する。その後、このアッセイ系を用いて薬剤性急性膵炎の発症要因を解明し、臨床データとの統計学的解析を行い、発症予測法を確立することを行う。現在までに、以下のことを行った。
1)L-アスパラギナーゼによる薬剤性急性膵炎の既往を有する患者2例からiPS細胞を樹立した。2)正常の膵臓発生を模倣した3つのステップ(ヒト幹細胞→胚体内胚葉→膵前駆細胞→膵外分泌細胞)から構成される新規の分化誘導法を開発する目的で、京都大学iPS細胞研究所が所有する増殖因子と低分子化合物ライブラリーを高速スクリーニングにて探索し、膵前駆細胞から膵外分泌細胞へ選択的に分化誘導する低分子化合物を見いだした。3)高速スクリーニングにより見出した低分子化合物と膵前駆細胞を作製する際に使用するindolactam V(プロテインキナーゼCの活性化物質)を併用することで、最大で約60%の高効率に膵外分泌細胞が誘導されることを見出した。4)新規に開発した分化誘導法で作製した膵外分泌細胞が生理機能を有することを多方面から確認しており、これまでに膵外分泌細胞系譜の遺伝子が発現していること、培養上清中に生理機能を有するアミラーゼ蛋白が分泌されること、さらに透過型電子顕微鏡を用いて細胞質に分泌顆粒が存在することを確認した。 5)新規に開発した膵外分泌細胞の分化誘導法を用いて、L-アスパラギナーゼによる薬剤性急性膵炎の既往を有する患者iPS細胞から膵外分泌細胞の作製に成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 病態モデル作製に向けたヒトiPS/ES細胞から膵外分泌細胞への高効率分化誘導法の開発2014

    • 著者名/発表者名
      舩戸道徳、豊田太郎、近藤恭士、細川吉弥、須藤智美、沖田圭介、浅香勲、上杉志成、加藤善一郎、太田章、山中伸弥、近藤直実、長船健二
    • 学会等名
      第13回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      20140304-20140306

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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