研究概要 |
川崎病類似冠動脈炎マウスモデルのエコー輝度と病理像の評価、川崎病患者との類似性についての検討を主に行った。C57BL/6の5週齢の雌2匹にNod1リガンドを連日内服させて、day0, 4,8,11,14,16にそれぞれエコーにて心機能評価と各部位での輝度評価を行い、最終的に病理学的評価を行った。エコーは小動物専用のVevo 2000を用いた。エコー上、左室収縮率は投与初日から低下がみられた。エコー輝度については心筋は左室乳頭筋レベルの短軸像で4つのセクションに区別し、それぞれで変化をみた。場所によっては時系列で輝度が亢進しているが、全体としてばらついた結果であった。冠動脈は左冠動脈の前壁と後壁とを大動脈弁レベルの短軸像で評価した。結果はday0だけが高い傾向にあり、それを除くと時系列で高くなっている結果であった。大動脈についてはこれも前壁と後壁で評価したが、この部位もday0だけ高い結果であり、day0を除くと時系列で高くなっている傾向にあった。全体として高くなっていく傾向があり今後もさらに評価を継続していく。
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