Nod1リガンド投与によりApoEノックアウトに冠動脈炎を発症させ、その後の動脈硬化の進展について検討を行った。冠動脈炎を惹起したマウスにおいて動脈硬化の進行を認め、このNod1リガンドはマウス冠動脈のCcl5やCxcl16といったサイトカイン・ケモカインをを誘導し、動脈硬化を悪化していることがわかった。さらに、このNod1と動脈硬化の関連性を示すため、Nod1・ApoEダブルノックアウトマウスで検討を行ったところ、ApoEノックアウトマウスと比較して、動脈硬化は抑制された。以上から川崎病発症を来すような自然免疫リガンドは動脈硬化を進行させる可能性があることがわかった。
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