てんかんの有病率は約1.0%、その約20%は小児期に発症する難治性てんかんである。小児難治性てんかんの原因に限局性皮質異形成(FCD)がある。FCDには、神経細胞とグリア細胞両方の特性をもつ細胞がある。本研究は、FCDの発生病態とエピジェネティクス機構(Epi機構)の関与を調べた。 FCD病巣を対象とし、5メチルシトシンと5メチルシチジンによる免疫組織学的解析とマイクロアレイによる遺伝子発現解析を行ったが、Epi機構の関与について十分な解明には至らなかった。グリア分化関連蛋白が、Epi機構による神経細胞分化へ与える影響を調べるため、GFAP発現ベクター導入安定細胞株の樹立と解析を進めている。
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