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2014 年度 実施状況報告書

プロテアソーム阻害剤を用いたポンペ病の新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791089
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

嶋田 洋太  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20560824)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードポンペ病 / ライソゾーム病
研究実績の概要

ポンペ病は酸性αグルコシダーゼの欠損により生じるライソゾーム蓄積症の1つである。本研究は、プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブを用いたポンペ病の新規治療法の開発を目的とする。今年度は、昨年度作成したヒト変異GAAを発現するトランスジェニックマウス(hGAA-M519Vマウス)とGAAノックアウトマウスをもとに、hGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスの作成を行った。さらに、同マウスを対象にボルテゾミブの有効性を解析することを目標に研究を進めた。以下に研究結果を示す。
(1)昨年度得られたトランスジェニックマウス4匹についてC57BL/6マウスと交配し、全てのマウスでトランスジーンが次世代に遺伝することを確認した。
(2)4ライン中、適切なトランスジーンを有する3ラインについてGAAノックアウトマウスと交配し、マウスGAAを欠損しつつヒト変異GAAを発現するhGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスを2ライン得た。残りの1ラインについても交配を継続中である。
(3)得られたhGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスについて解析を行った結果、骨格筋や心臓等において変異型GAAのタンパク質レベルでの発現が確認され、各臓器において極めて低いGAA活性が認められた。ポンペ病モデルマウスとしてのさらなる特徴付けを現在進めている。
(4)hGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスを対象にボルテゾミブ投与を開始した。現在、解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

hGAA-M519VトランスジェニックマウスとGAAノックアウトマウスの交配から、目的のマウスであるhGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスを作成することに時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

今年度樹立したhGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスを対象にボルテゾミブ投与を行い、その効果について解析を進める。また、ポンペ病の新規モデルマウスとしてのさらなる特徴付けも同時に進める。

次年度使用額が生じた理由

今年度作成したhGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスの疾患モデルとしての特徴付けや、同マウスを用いたボルテゾミブの有効性の解析に着手することはできたが、モデル動物の作成に時間を要したため、それらの解析が完了しておらず、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

hGAA-M519V発現ポンペ病モデルマウスの特徴付けや同マウスを対象としたボルテゾミブの有効性の解析、得られた成果の発表のための経費に充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Proteasome Inhibitor Bortezomib Enhances the Activity of Multiple Mutant Forms of Lysosomal α-Glucosidase in Pompe Disease2015

    • 著者名/発表者名
      Shimada Y, Nishimura E, Hoshina H, Kobayashi H, Higuchi T, Eto Y, Ida H, Ohashi T
    • 雑誌名

      JIMD Rep.

      巻: 18 ページ: 33-39

    • DOI

      10.1007/8904_2014_345

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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