研究課題
10-カラー解析 Brilliant Violet / FITC / PE / ECD / PC5.5 / PC-7 / APC / APC-AlexaFluor-700 / APC-AlexaFluor750 / KromeOrange の10種の蛍光色素を用いて、正常および腫瘍性の種々の分化段階のT細胞について抗体カクテルCD45 / 7/ 5/ 2/ 1a/ 3/ 4/ 8/ 56/ 99を用いて検討を行ない、分化の過程において、CD5の発現が陰性~強陽性に、逆にCD99の発現が強陽性~弱陽性に変化し、特に腫瘍細胞でその傾向が著しいことから、両者の組み合せによって腫瘍細胞と正常細胞を区別できる可能性が示された。これに、CD4, 8, 1a, 3の発現と、症例に応じて適宜異常発現している抗原を組み合わせることで、ほとんどの症例で微少残存病変(MRD)の検出が可能と考えられた。正常検体に含まれるNK細胞はCD7, 2あるいは5陽性かつCD3陰性であり、未分化型のT細胞性白血病との鑑別が必要となるため、そのマーカーであるとCD56をパネルに加えておく必要性があることが明らかになった。B前駆/B細胞の分化過程を解析するためのパネルとして、CD45 / 19/ 34/ 10/ 20/ B細胞以外の細胞系統に対する除外用抗体のカクテルを基本として、昨年度はCD58/ 38/ 44/ 45RAのパネルを用いることで約9割の症例でB前駆細胞性白血病細胞と正常のB前駆細胞とを区別可能であることを示した。上記で区別できない白血病症例について検討し、さらにCD72/ 73/ 86/ 200、および CD123/ 133/ 27の2つのパネルを併用する事で、その約半数は白血病細胞を正常細胞から区別可能である事が明らかになり、この3つのパネルと、症例に応じて適宜異常発現している抗原を組み合わせることによりほとんどのB前駆細胞性白血病の症例に対してMRD検出が可能と考えられた。
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