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2014 年度 実施状況報告書

晩期循環不全でのサイトカインを含むバイオマーカーと転写因子発現プロファイルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 24791119
研究機関自治医科大学

研究代表者

俣野 美雪  自治医科大学, 医学部, 助教 (90458315)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード晩期循環不全 / 心血管バイオマーカー / サイトカイン / 転写因子
研究実績の概要

自治医科大学倫理委員会の承認を得て研究を行っている。患児のご家族から同意書を得て、検体採取を行った。自治医大NICUに入院した、出生体重1500g以下の極低出生体重児で晩期循環不全を発症した6例(晩期循環不全群)と発症しなかった15例(control群)からのべ80検体を採取できた。
Bio rad社のBil-plex multiple suspension array systemを用いて9種類(IL-1b、IL-6、IL-8、IL-10、IFN-g、MCP-1、VEGF、NT-proBNP)の心血管バイオマーカーとサイトカインの測定を行った。晩期循環不全群とcontrol群では周産期因子、入院後合併症については有意差はなかった。サイトカインの解析では生後1週間でのIL-8と生後4週でのIL-10が晩期循環不全群で有意に高値だった。NT-proBNPについては有意差はなかった。また晩期循環不全群で発症時、発症翌日、発症3日後、発症2週間後でサイトカインと心血管バイオマーカーの測定を行い、その推移について検討した。発症時のIL-6、IL-8など炎症性サイトカインの上昇があり発症3日まで高値が持続するが、発症2週間後には低下する傾向を認めた。
今後は、13種類の転写因子の発現の測定を行って、循環不全のバイオマーカーに直接関わる転写因子プロファイルを検討することにより、晩期循環不全の病態解析をすすめていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、使用する予定だった転写因子の測定キットが研究期間中に生産中止となった。
代替の測定キットの解析を行うためのソフトウェアをバージョンアップする必要があり、院内の申請などに時間がかかり遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

採取した80検体について転写因子の測定を行い、心血管バイオマーカー、サイトカインの測定結果とあわせ解析、検討を行う。また、結果については学会発表を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

当初、使用する予定だった転写因子の測定キットが研究期間中に生産中止となった。
代替の測定キットの解析を行うためのソフトウェアをバージョンアップする必要があり、院内の申請などに時間がかかり遅れてしまった。次年度使用額で転写因子キットを購入する。

次年度使用額の使用計画

転写因子キットを購入する。

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公開日: 2016-06-01  

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