生後早期の腸内細菌叢において、栄養法や抗菌剤の使用などの要素がその形成に影響を与える可能性が示唆される。16S rRNA PCRアッセイを用い、早産児の糞便検体より代表菌の変化を解析した。早産児33症例を対象とし、糞便検体よりDNAを抽出し代表的4菌種をRT-PCR法で解析した。結果、抗菌剤投与の有無で4菌種ともにコピー数の相違を認めなかった。プロバイオティクス群と完全母乳群では生後早期よりBifidobacteriumが認められ、完全母乳群では生後7日で黄色ブドウ球菌を認めなかった。早産児では、プロバイオティクスと母乳栄養が良好な腸内細菌叢形成に有効な可能性が示唆された。
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