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2013 年度 実績報告書

マラビロク内服後の精液暴露による経皮的ヒト免疫不全ウイルス感染阻害効果

研究課題

研究課題/領域番号 24791143
研究機関山梨大学

研究代表者

松澤 高光  山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (40568028)

キーワードHIV感染予防法
研究概要

近年我々は、表皮水疱蓋を用いたex vivo HIV感染モデルを用い、性行為HIV感染におけるCCR5阻害薬;Maraviroc(シーエルセントリ:ファイザー製薬)の経皮的HIV感染阻害効果を検討し、同モデルにおける経皮HIV感染予防効果を確認している。さらに、Maraviroc(MVC)内服後のDiscordant couplesのAIDS男性から、同剤の精液への移行も確認している。さらに当研究室では、MVC(300 mg x 2/day)を1日、2日、3日、あるいは14日間内服した健常ボランティア(各5名)から精液を採取し(最終内服2時間後)、MVC濃度を測定し、MVC内服後の精液中への移行を確認済みである。
以上の背景より、予防薬としてのMVC内服後の精液曝露も、異性間接触時のHIV感染阻害効果を増強しうる、と仮説を立て研究を進めた。
最終年度、MVCを1日、2日、3日、ないし14日間内服した健常ボランティア(各2-3人)からの精液による前処置は、MVCを内服していない別の健常ボランティアから採取した表皮シート内の表皮内ランゲルハンス細胞(LC)に対するHIV感染を有意に阻害しなかった(フローサイトメトリーによりLCのHIV感染率、ELISAによりLCからCD4陽性T細胞へのHIV播種・伝播能を比較検討した)。
また、MVCを1日、2日、3日、ないし14日間内服した健常ボランティア(各2人)からの精液による前処置も、MVCを1日、2日間内服した別の健常ボランティアから採取した表皮シート内の表皮内LCに対するHIV感染を有意に阻害しなかった。
研究期間全体を通じて、MVC内服後の精液曝露は、異性間接触時のHIV感染阻害効果を増強しないことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Oral Administration of the CCR5 Inhibitor, Maraviroc, Blocks HIV Ex Vivo Infection of Langerhans Cells within the Epithelium2013

    • 著者名/発表者名
      Matsuzawa T, Kawamura T, Ogawa Y, Takahashi M, Aoki R, Moriishi K, Koyanagi Y, Gatanaga H, Blauvelt A, Shimada S
    • 雑誌名

      J Invest Dermatol

      巻: 133(12) ページ: 2803-5

    • DOI

      10.1038/jid.2013.215

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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