メラノサイトとメラノーマの増殖と生存に関与する遺伝子”Mitf”を標的にしたCRISPR/Cas9-Mitfを6種類合成した。CRISPR/Cas9-Mitf-4をヒトメラノーマ細胞株のHMV-IIに導入すると、生存能は約13%に抑えられた。定常状態でのMitfのメッセンジャーRNA発現レベルは、無色素性メラノーマ細胞株のSK-Mel 28と色素性メラノーマ細胞株のG361では低く、色素性メラノーマ細胞株のHMV-IIでは高かった。特定のヒトメラノーマ細胞株では、Mitfを抑制すれば抗腫瘍効果の得られる可能性がある。一方メラノーマ細胞株のMitf発現レベルは色素産生能に相関しない可能性がある。
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