中條-西村症候群は乳児期に凍瘡様紅斑で発症し、次第に間欠的な発熱と浸潤を伴う皮疹を繰り返し、限局性脂肪萎縮を呈する疾患である。免疫プロテアソーム遺伝子であるPSMB8 遺伝子のホモ変異が原因遺伝子として同定された。この研究では、MHCクラスI、IIに異常がないか、患者血球より作成した不死化B細胞とPBMCを用いて検討を行った。患者の不死化B細胞の細胞表面のHLA-DRの発現は見られなかったが、細胞内での発現は確認できた。HLA-DRの構造異常を想定し、ヒッチハイク変異を検討するため、遺伝子検索をおこなったが、有意な変異は確認できなかった。
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