研究課題
統合失調症の臨床研究体制について、東京大学医学部附属病院精神科において「こころのリスク外来」としてアットリスク・初発統合失調症専門外来(http://plaza.umin.ac.jp/arms-ut/)を開設し、継続的なフォローを行うと同時に、通院患者を対象に脳画像データ・神経心理データ・血液内生体物質の収集を行える体制を整えた(Integrated Neuroimaging studies in Schizophrenia Targeting Early intervention and Prevention [IN-STEP])。アットリスクの臨床症状の脳神経基盤となる脳機能・形態・生化学的な生物学的所見を、横断的にマルチモダリティ神経画像、神経心理学的検査、血液内生体内物質のデータを収集・解析することで同定できるよう。被験者をリクルートし縦断的な検査を行っており、その成果を英文雑誌に投稿しpublishされた。アットリスク症例に対してマルチモダリティ神経画像データ・神経心理データ・血液内生体物質データを縦断的に収集していく。追跡開始後1年間のデータを追うため、20症例の追跡を開始しているが、その一方で横断的に健常者とアットリスク症例や統合失調症群間でマルチモダリティ神経画像データ及び神経心理データに違いが検出されるかどうか検討を行っている。
2: おおむね順調に進展している
アットリスクの臨床症状の脳神経基盤となる脳機能・形態・生化学的な生物学的所見を、横断的にマルチモダリティ神経画像、神経心理学的検査、血液内生体内物質のデータを収集・解析することで同定できるよう。被験者をリクルートし縦断的な検査を行っており、その成果を英文雑誌に投稿しpublishされた。縦断研究を行うための症例数を増やしつつありpreliminaryな解析結果を行って、本年度中の論文化を目指している段階である。
健常者とアットリスク状態の患者の横断的および縦断的な比較のために、更に多数例のデータ収集と検討が必要である。本研究の特徴でもあるが、データの集積に伴い複数の検査モダリティ間の関連も含めて多面的な検討が必要になる。
縦断的なデータ収集を継続する一方で、解析と学会発表ならびに論文化を行う。
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http://plaza.umin.ac.jp/arms-ut/