研究課題
研究代表者は、幼児期の自閉症スペクトラム障害児における、特に人の声によって引き起こされる脳反応の特異性について調査するため、平成24年度に引き続き、母子間のコミュニケーションでよく用いられる「ね」という声を聞いたときの脳反応を幼児用脳磁図計(MEG)で調べ、解析を行った。3-7歳の自閉症スペクトラム障害児及び定型発達児、各30名の2群を対象に、人の声(ね)によって引き起こされた脳反応を比較し、さらに言語能力との関連を調べた。この結果については、”Atypical brain maturation in the auditory cortex and language performance in 3- to 7-year-old children with autism spectrum disorder"というタイトルで、イギリスの国際的学術誌Molecular Autismに受理され、掲載された。また、11月に高知県で行われた臨床神経生理学会において、自閉症スペクトラム障害児と定型発達児の人の声に対する脳反応の違いをポスター発表にて報告し、優秀ポスター賞を得た。平成25年度は当初の計画通り、平成24年度に実験に参加していただいた被験者に2回目の心理検査、MEGの測定に協力してもらい、発達的変化を調査するための縦断的データを収集することができた。定型発達児の結果については、現在”A longitudinal study of auditory evoked field and language development in young children."というタイトルで国際科学雑誌に投稿している。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
Molecular Autism
巻: 4:38 ページ: 1-14
10.1186/2040-2392-4-38
PLos ONE
巻: 8:11 ページ: e80126
10.1371/journal.pone.0080126
http://kodomokokoro.w3.kanazawa-u.ac.jp/menu_03/05.html#05yosimura-Molecular Autism2013