①慢性ストレス負荷後の動物に、生食、SSRI あるいはアリピプラゾールを慢性投与した後、側坐核の興奮性シナプス関連タンパク質に対する影響について検討したところ、2つの薬剤は全く異なる作用を有することが確認された。②対照動物のドパミン依存性行動の個体差を知る目的にて、意欲ならびにコスト/利益バランスに応じた意思決定の個体差に基づく亜群分けを試みたところ、大きく4つの亜群に分けられた。さらに慢性ストレス負荷後にそれぞれの亜群が異なるストレス誘導性の表現型を示した。従って、ストレス負荷後のうつ病様表現型の発現は、病前の個体差に大きく依存し、そこからストレス負荷後の反応も予測できることが示唆された。
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