Bcl-2ファミリーはアポトーシスを制御する主要タンパク群で、神経可塑性や抗うつ薬の作用への関与が示唆されている。しかし、これらの詳しいメカニズムは未だ不明なままである。 本研究では、Bcl-2ファミリーの中でもNoxaに着目した。うつ病モデルマウスの海馬におけるNoxaの発現を調べたところ、増加していることが分かった。Noxaノックアウトマウスは野生型マウスに比べて社交性が増加していた。また、社会敗北ストレス負荷による社交性低下に抵抗性を示した。以上の結果から、Noxaがストレス負荷によるマウスのうつ様行動に重要な役割を担っていることが示唆された。
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